2016年06月

2016年06月30日

笑福亭智丸の伝新有楽vol.1

昨日29日は千林の伝楽亭にて、私の勉強会「智丸の伝新有楽」の第1回目を開催させていただきました。このタイトルは藤枝静男の大好きな小説「田紳有楽」とかけています。

平日開催に加えて、日中が生憎の雨でお足元もお悪い中、40名以上ものお客様にご来場いただきました。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
正直、伝楽亭のキャパとしては結構オーバーしており、何名かのお客様に立ち見までしていただくほどの盛会となりました。

お客様には窮屈な思いをさせてしまい、誠に申し訳ありませんでしたが、なによりまず感謝感謝でございました。久しくお会いしていない方にも沢山再会することができて嬉しかったです。


番組(智丸3席)
「寿限無」
「手水廻し」
中入
「なぞなぞ刑事」

手伝い
桂弥っこ  月亭秀都


伝楽亭は学生時代ホームグランドと言っていいほどよく出演させていただいた空間で、
素人時代の最後の舞台もこちらでした。
この場所で1回目の勉強会を行えて感慨深いものがございました。
最初は3席とも古典をしようと思っていたのですが、
2週間前に気が変わってラストは新作ネタおろしに挑戦することにしました。
我ながらほんとバカバカしい内容でしたが、
皆さんの雰囲気に乗せていただき、
結果的にはやって良かったと思います。
手伝いに来てくれた後輩にも感謝です。


慢心せず、守りには入らず、ということを意識して
最低でも来年いっぱいくらいまでは定期的に続けて参りたいと思います。
次回は8月24日に開催させていただきます。
智丸のほか、秀都君にも出ていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。


伝新有楽vol2




s_chimaru1988 at 23:00|PermalinkComments(0)ご報告 

2016年06月29日

笑福亭智丸プロフィール

葉ねでころころ


笑福亭 智丸(しょうふくてい ちまる)
本名:疋田龍乃介(ひきた りゅうのすけ)
生年月日:昭和63年11月17日


【経歴】
2007年、関西大倉高校卒。
2007年、大阪芸術大学入学。 芸術学部文芸学科。
落語研究寄席の会(落研)に入部。第37代会長を務める。
2012年、詩集「歯車VS丙午」上梓
同年の中原中也賞候補、萩原朔太郎とをるもう賞候補に。
2011年、同大学の大学院へ進学。修士課程(芸術文化学)修了。
2013年4月1日  笑福亭仁智に入門。3番弟子となる。
2013年6月8日 富山県高岡市にて「動物園」と南京玉簾で初舞台。
2016年3月31日 丸3年の修行を終え年季明け。


【文学】
2006年、北日本文学賞の四次選考まで残る。(筆名)
2008年、大阪ショートショート大賞に入賞。(筆名)
2010年頃~2012年度まで現代詩手帖に投稿。ちょくちょく掲載される。
2012年度、第50回現代詩手帖賞の最終選考でいいとこまで残って落ちる。
2012年11月、それまでの投稿作品を中心にまとめた第一詩集「歯車VS丙午」を思潮社より刊行。
同年の中原中也賞、萩原朔太郎とをるもう賞と、相次いで最終候補となるが、いずれもやはり落ちる。

現代文学や現代詩の着想、技法を活かした新作落語にも挑戦中です。
落語界の文芸派を目指して精進中です。
幅広くご依頼を承っております。お気軽にお声をかけてくださいませ。




そのほかツイッター、フェイスブックも始めました。
近い時期の出演情報については一番上に記事を書いています。よろしくお願い致します。




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2016年06月18日

田紳有楽/伝新有楽


藤枝静男「田紳有楽」はかなりぶっ飛んだ小説で、
でもどのようにぶっ飛んでるかということをここに書くほど時間の余裕がなく、
再読したい気分にも今は全然ならず、
あらすじを書くほどしっかり覚えてもいないのですが、
それでも僕は大好きな小説で、
純文学の名作を収めていることと、
とにかく高価なことで知られる粒揃いの講談社文芸文庫の中にあっても
「田紳有楽/空気頭」のコンボはかなり強烈。

志野筒形グイ呑みを筆頭に池の中で金魚や骨董がいろいろ繰り広げていくのに、それでもなぜか私小説。私小説の可能性を盛大に広げて、しかも結構読みやすくて普通に面白く、最後まで力技で押し切られてしまうような、日本文学史上に残る怪作です。



直接全然関係ないのですが、6月29日から千林の伝楽亭という喫茶店で定期的に落語会を開催させていただくことになりました。

会のタイトル、どうせなら好きな小説から取ろうと思い、会場の伝楽亭とかけて「智丸の伝新有楽」という名前にさせていただきました。「田紳有楽」に負けないくらい実験的にいろいろ挑戦したいと思います。


「笑福亭智丸の伝新有楽vol.1」

6月29日【18時半開場 19時開演】

木戸銭【1500円(1ドリンク付)/学生1200円(1ドリンク付)】

伝楽亭【大阪市旭区今市1-4-34】

最寄駅【谷町線・千林大宮駅/京阪・千林駅】


初回は1人で3席務めさせていただきます。

お忙しい折と思いますが、よろしければぜひご来場くださいませ。


会場の席数に限りがございますので、お越しいただける場合、もしよろしければ事前にご連絡いただけましたら幸いでございます。コメント欄でも受け付けております。




伝新有楽



s_chimaru1988 at 00:00|PermalinkComments(0)

2016年06月12日

ブログはじめました

葉ねでころころ
笑福亭 智丸(ちまる)です。

3月に丸3年間の修行を終え、年季明けを期にブログを始めました。

基本は仕事の告知を行いますが
趣味の文学について読んだ本の思い出とか
ちょっとでも備忘録的に記せたらなと思います。


修行中、正直、頭の中の関心の85%は当然、本業の落語、下座、修行生活のことで占められてましたが、ぎりぎり15%くらい他のことを考えることもあり、内訳は歌舞伎文楽その他の芸能についてが5%、阪神のことが5%、文学のことが5%という感じ。

5%とはいえ、足が自然にジュンク堂へ向いてしまったり、文学賞の選評とかついつい気になってしまったり、たまに現代詩手帖の投稿欄立ち読みしたり、くらいは最近でもしてしまうのです。

面倒くさがりなのであまり更新できませんが、同じ趣味から落語家、笑福亭智丸にも興味持ってくださる方が出てきますように、と淡い期待をもって始めてみました。

ひとり幽霊文芸部員として、たまに中身のない読書感想とか書ければなと思います。


写真は先日開催していただきました葉ね文庫さんでの「葉ねでころころ智丸の会」の写真です。
おかげさまでお客様も定員の25名が満員となり盛況でした。
本に囲まれて落語をさせていただき楽しいく幸せな時間でございました。





s_chimaru1988 at 00:00|PermalinkComments(0)お知らせ | 雑録